新型肺炎のデマと防ぐ方法!
デマの被害
最近、こんなお話がありました。
「コロナウイルス対策でマスクを量産するため、トイレットペーパーが無くなる!」という「うわさ」が広がりました。なぜかみんながこの間違った話に乗ってトイレットペーパーを買いあさりました。その結果、本当に必要な人がトイレットペーパーを買えないという事態になりました。後でマスクはポリエステルから、トイレットペーパーはパルプから作られるので原料が異なることが判りました。また、生産地もマスクは中国が多く、トイレットペーパーは日本国内が多いことも判りました。したがって、トイレットペーパーの在庫は、誰かが買い占めさえしなければまったく不足しない状況だったのだそうです。おしまい。
笑い話のようなお話です。でも笑えません・・・。
それにしても、オイルショックでのトイレットペーパーパニックの経験があるのに、高等教育を受けた人が多い日本なのに、どうしてこのようなデマの被害が出てしまったのでしょうか? 今日はこのようなデマによる問題を防ぐ方法について考えてみましょう。
デマの原因は不安?
新型コロナウイルスの感染者は国内でも増えています。それに伴い明らかに間違っているデマがよく聞かれます。あるいは間違っていないにせよ憶測で語られる不確実な情報なども多いです。
新型コロナウイルスに対して、現状では手洗い・うがい・換気・消毒・マスクなどの予防手段はあるにしてもまだ適切なワクチンがなく、治療薬が効き始めているとは言っても確立されているわけではないのです。このウイルスに感染した場合、高齢者で内臓の病気を患っている方の死亡率が高いことは明らかに判っています。恐ろしい病であることは確かです。不安になるなと言う方が無理があります。
未知の恐怖からは不安が生まれやすいです。そして正確な情報が少ないことも不安を助長します。少しおかしな情報でも「もしかしたらそうなのかもしれない。」と信じて それにすがりたい気持ちが出たりもします。その心の状態だと間違った情報を信じたり、広げたりしやすい状態になってしまう可能性があります。不安がデマを生むというのはそういうことかもしれません。
デマを防ぐ方法
国内での感染者も400人(※注)を超えて増えてきている今、新型コロナウイルスにはかなり攻め込まれている感じがします。このような時こそ不安を払拭するためにも冷静に情報を受け止める必要があると思います。デマや不確実な情報は害悪です。
デマに振り回されないために大事なことを箇条書きにしてみます。私も心がけます。
- 正確な情報を得るようにしましょう。
- 意味もなく不安にならないようにしましょう。
- 情報に過剰に反応しないようにしましょう。
- 得た情報が正しいのかどうか自分で冷静によく考えてみましょう。
- あきらかに間違っている情報は他の人に広げないようにしましょう。
- 人命に関わるような医学的なことや科学的なことを人に話すときには根拠を確認してから話しましょう。
それらのことができていればとりあえずトイレットペーパーは不足しないはずなのですが・・・。
※注 2020年(令和2年)3月14日時点で756人になったようです。